米は主食としても野菜としても調理されるバラエティ豊かな食材です【米料理

米料理

米は、世界各地で栽培されている作物です。
それだけに、各地で様々な米料理が存在しています。
興味深いのは、米を主食としてとらえている地域と野菜としてとらえている地域があることです。そのような違いは、料理の仕方にも影響しています。
また、米にはその特徴によって主に3つの種類がありますが、それぞれ食味は違っているので、適した調理方法も異なっています。
日本や韓国、中国で栽培されているジャポニカ米は粘り気が多いので、主に炊いて調理します。それが主食としておかずと共に食べるというのに大変適しています。世界各地で栽培されており、世界の米の8割の生産量を占めるインディカ米はパサパサしていて粘り気が少ないので、主に煮て調理します。そのため野菜と同じような感覚で食べられることが多いのがこの米を栽培する地域に多いようです。米を主食とする私たち日本人からすれば、ちょっと変わった面白い食べ方をしているように感じる方が多いかもしれませんね。
それでは、世界各地のお米の食べ方や料理をご紹介していきましょう。

日本の米料理

日本では米を主食としていて、食べる時は炊いた白いご飯におかずという組み合わせが一般的ですが、米に味付けをして調理する日本独特の食べ方もいくつかあります。
海外から色々な食べ方が入ってきて、米料理もバラエティに富んできている最近ですが、ここでは、日本で昔から食べられてきた米料理についてご紹介しましょう。

おにぎり(おむすび)

日本の米料理の代表、おにぎりおにぎりは米料理の中でも最もシンプルにお米を味わうことのできる米料理と言っていいでしょう。
「ライスボール」として海外にも説明される程の日本独特の料理とも言えます。
おにぎりは、中に具を入れたり、具を入れずに醤油や味噌をつけて焼いたりするなど色々なバリエーションが楽しめます。おにぎりの具は、鮭や梅干、明太子、たらこ、いくら、おかかなどが定番ですが、最近では、コンビニエンスストアで売られているおにぎりには、焼肉や唐揚げなどの変わった具を入れたおにぎりを見ることが多いですね。ご飯のおかずに合うようなものであれば、意外なものでもマッチしてしまうのがおにぎりの面白いところです。
おにぎりには塩をつけて握っただけで外側に何もつけない「塩むすび」の他に、定番の海苔で巻くタイプや高菜漬けや昆布などで巻くちょっと変わったタイプのおにぎりもあります。
その土地土地で特色のあるおにぎりが郷土料理として伝えられているものも多いようです。

寿司(鮨)

日本の米料理「寿司」寿司は、日本を代表する料理として世界的に有名ですが、これも立派な米料理と言えるでしょう。米を炊いた後に酢と砂糖、塩と合わせた寿司酢をしみこませた酢飯は、日本以外の国では見られない珍しい食べ方かもしれません。冷蔵庫のなかった時代に、魚と一緒に食べるのには理にかなった食べ方だったのかもしれませんね。
寿司には色々な種類があります。一口大に握って刺身などのネタをのせる「握り寿司」、寿司飯に具を混ぜたりして盛り付ける「ちらし寿司」、海苔で寿司飯と具を巻く「巻き寿司(海苔巻き、太巻き)」、味付けをした油揚げに寿司飯を詰める「稲荷寿司」、寿司飯と酢でしめた魚を型に入れて押し出して作る「押し寿司」などがあります。

米料理に合う日本のお米

日本には様々な品種のお米がありますが、その米の特徴は粘り気や風味も様々です。
米料理ごとに最適な品種(銘柄)をまとめてみましたので、参考にしてみてくださいね。

米の銘柄 おにぎり 寿司 カレー ピラフ 炊き込みご飯
あきたこまち      
キヌヒカリ      
きらら397    
コシヒカリ        
ササニシキ      
日本晴        
ひとめぼれ        
ヒノヒカリ      

アジアの米料理

アジア地域の米料理は、煮たり、炊いたりして調理することが多いようです。
「チャーハン」や「カレー」のように、今では日本でのお米の食べ方として普段の食卓に取り入れられている料理も多くあります。やはり、アジアという地域的な近さも影響しているのかもしれません。ですが、南の方に行くと気候も風土も違う訳ですから、そういった違いから日本とは違った米料理があるのもまた地域性が出ていて面白いですね。
世界の米一大消費地のアジアの有名な米料理をご紹介しましょう。

中国の米料理

中国の米料理「チャーハン」中国は、世界で最も多くお米を生産し、消費する国です。日本のお米のルーツも元々は中国です。中国では、インディカ米とジャポニカ米が混在して生産されていますが、どちらかと言うとインディカ米が主流です。ですから、調理方法もそれに合ったものが多いようです。
中国の代表的な米料理と言えば、やはり「炒飯(チャーハン)」が代表的です。チャーハンは、炊いた米を中華なべで具と炒めて調理する料理です。一般的には、卵などを使うことが多く、パラリとした出来上がりの米料理です。
その他には、米をシイタケや肉などの具と一緒に味をつけて竹や笹の皮などで巻いて蒸した「中華ちまき」、米を水から煮た「中華粥」、ご飯の上にかに玉をのせた「天津飯」などがあります。また、米を原料にして作った麺「ビーフン」を使った「焼きビーフン」や「汁ビーフン」も米料理と言っても良いでしょう。

朝鮮半島(韓国・北朝鮮)の米料理

韓国や北朝鮮のある朝鮮半島は、日本と似た米の食べ方をしています。
炊いたり、粥や雑炊のようにして食べるのは、日本を含むこの東アジア独特の米の食べ方と言ってもいいかもしれません。
朝鮮半島の代表的な米料理には、「クッパ」と「ビビンバ」があります。「クッパ」は、スープの中にご飯を入れた日本で言う雑炊のような料理です。日本の韓国料理店や焼肉店で出されるクッパは最初からご飯が入っていますが、本場韓国ではスープとご飯は別々にして出されることが多いようです。クッパは、自分でご飯を入れながらタレやキムチを入れて、好みの味や辛さにして食べたり、地方によって様々な特徴のある食べ方のあったりする、韓国の郷土料理のようなものと言ってもいいでしょう。一方「ビビンバ」は、炊いた白飯の上に、ナムルや肉、生卵をのせて、食べる時に混ぜながら食べる料理です。焼いた石の器に盛って出されることもあり、その場合は「石焼ビビンバ」と呼んでいます。

東南アジア(インドネシア・タイ・フィリピン・ベトナムなど)の米料理

アジアの米料理「生春巻」中国より南の南シナ海やインド洋などに面した地域を東南アジアと呼びますが、この地域は亜熱帯から熱帯という暑い地域なので、食べ物も共通したものが多いようです。
の地域で食べられている米は、インディカ米という縦に細長い米で、炒めたり、カレーなどに添えて食べたりするのが一般的です。スペインやポルトガルといったヨーロッパの国の植民地だった時代の影響で、フィリピンにはスペイン料理のパエリヤに似た食べ方もあります。また、この地域では、グリーンカレーやレッドカレーと言ったカレーにご飯を添えて食べるのも一般的な米の食べ方として定着しています。
この地域独特の米料理としては、インドネシアやマレーシアの米料理「ナシ・ゴレン」やベトナム料理の「生春巻き」があります。「ナシ・ゴレン」は、ご飯を油で炒めて調味料で味を付け、上に目玉焼きやえびせんべいをのせて食べる米料理です。「生春巻き」は、米を原料にして作ったライスペーパーで具を包んで食べる料理です。
また、中国のように米で作った麺を食べるという習慣もあります。タイの「クイティアオ」、ベトナムの「フォー」が有名です。これらは、炒めたり、汁に入れたりして食べます。

インドの米料理

インドは世界第2位の米の生産国ですが、実はインド全域で主食とされている訳ではなく、南の方でよく食べられているだけです。私たちは、インドと言えばカレーを思い浮かべますが、インドでカレーと一緒に食べるのはご飯よりも、小麦で作ったパン(ナンやチャパティーと呼ばれるもの)と一緒に食べることの方が多いようです。インドの米料理と言えるものでは、「プラオ」「ビリヤーニー」といったピラフに近い調理法で作られるものが挙げられます。トルコやイランなどの西アジアなどでの一般的な米の調理法である炒めてから炊く料理が伝わったものだと考えられています。トルコの「ピラウ」はフランス料理の「ピラフ」の素となった米料理でもあります。

ヨーロッパ・アメリカの米料理

ヨーロッパでは、主食は小麦を原料とするパンやパスタが主流ですから、米は野菜のひとつとして扱われることがほとんどです。そのため、米をスープに入れたり、サラダにしたりという食べ方や米を牛乳と卵と砂糖で味付けして作るお菓子「ライスプディング」など、私たち日本人が思いつかないような米料理があります。
ヨーロッパやアメリカの中でも有名な米料理をご紹介します。

イタリアの米料理

イタリアと言えば、パスタの国で、米はやはり主食ではありません。
イタリアで食べられているお米はインディカ米やジャパニカ米という粘り気の少ないお米で調理法法もそれに合ったものになっています。
イタリアの代表的な米料理と言えば、「リゾット」です。米をバターで炒めた後に、スープ(ブイヨン)を少しずつ加えて煮込んで作る米料理です。パスタの国イタリアらしく、米の火の通り具合は芯が少し残るアル・デンテが一般的です。お粥とも雑炊とも違うイタリア独特な米料理です。

スペインの米料理

スペインの米料理「パエリヤ」スペインの代表的な米料理と言えば、「パエリヤ」でしょう。
パエリヤは元々スペインのバレンシア地方の郷土料理でしたが、今ではスペインの代表的な料理としてもよく知られるようになりました。平たい両手鍋(フライパン)で米と野菜や肉、魚介類などを炒めて味付けをして炊き込み、サフランで色づけと香り付けを行うスペイン独特な米料理です。
イタリアのリゾットと同じように少し芯が残るように炊き上げ、鍋底におこげができるように作るのが一般的です。

アメリカの米料理

アメリカも主食と言えば小麦を原料としたパンの国ですが、ヨーロッパからの移民が多いことから、ヨーロッパから伝わった米料理も存在しています。その中でも有名なのは、ニューオリンズの名物料理「ジャンパラヤ」です。ジャンパラヤのベースとなっているのは、スペイン料理のパエリヤですが、移民の多いアメリカらしく、フランスやドイツの影響も受けて、アメリカらしい米料理が出来上がったようです。パエリヤには一般的には入れないソーセージやハムを使うのがアメリカの米料理・ジャンパラヤの特徴と言えるでしょう。
アメリカ本土ではあまり知られていませんが、ハワイの「ロコモコ」もアメリカの米料理のひとつと言えるでしょう。ロコモコは、白いご飯の上にハンバーグとレタスなどの野菜をのせ、その上にソースをかけて目玉焼きをのせたものです。ハワイは日本からの移民が多く、日本の丼物が元になっているのではないかという説があります。

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